問題98

集団を活用したソーシャルワーカーの相談援助に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

 

展開の開始期では,グループ内での行動は制限せずに援助を行う。

 

グループメンバーへの援助では,各個人の特性を認識して,個別化したアプローチを活用する。

 

グループメンバー間の暗黙の葛藤に対しては,それが表面化しないように働きかける。

 

プログラム活動では,全員が同じ動きを行うことを優先するように求める。

 

サブグループへの対応は,グループ全体への影響を考慮せずに行う。


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問題99

システム理論に基づく相談援助の対象に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

 

クライエント・システムの単位は,小集団に限られる。

 

人と環境との全体的視座から把握される。

 

家族への対応は,援助の全過程で,問題の原因となる構成員に焦点化される。

 

実践者の志向するケースワークなどの特定の方法によって把握される。

 

相談援助の対象としての個人は,システム概念から除外される。


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問題100

危機介入に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

 

クライエントのパーソナリティの再構成を目的とする。

 

家族療法の影響を受けて体系化されている。

 

キャプラン(Caplan, G.)は,危機から回復する要因として対処機制を挙げた。

 

回復をもたらすために時間を掛けてなされる。

 

リンデマン(Lindemann, E.)による悲嘆に関する研究を起源とする。


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問題101

行動変容アプローチに最も大きな影響を及ぼした理論として,正しいものを 1 つ選びなさい。

 

エリクソン(Erikson, E.)の心理社会的発達理論

 

フロイト(Freud, S.)の精神分析理論

 

スキナー(Skinner, B.)の学習理論

 

ホワイト(White, M.)の物語理論

 

ゴフマン(Goffman, E.)の役割理論


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問題102

事例を読んで,G相談支援専門員(社会福祉士)のアプローチにより引き出された利用者の心理的特性を表すものとして,適切なものを2つ選びなさい。

〔事 例〕
軽度の知的障害のあるHさんは,高校を卒業後,知り合いの観光旅館で雑用係として勤めていたが,同僚から度々ミスを厳しく指摘されて辞めてしまい,無気力になって自宅に籠もってしまった。

心配した母親が相談支援事業所に相談に来た。

G相談支援専門員はHさんと何度か面談し,本人の気持ちを確認した上で,近隣のNPO法人が運営する高齢者向けの喫茶ルームのボランティアを紹介した。

それから 3 か月が経過したが,G相談支援専門員はHさんの小さな成功体験を共有することで支援している。

 

自己斉一性

 

自己効力感

 

自己開示

 

自尊感情

 

セルフアドボカシー


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問題103

事例を読んで,この場面におけるJ社会福祉士の対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

〔事 例〕
Kさん(85 歳,男性)は,このところ物忘れが目立つ認知症の妻(82 歳)を自宅で介護している。

Kさんは当初,「自分ひとりで介護する」と言い,他県に住む一人息子に頼ることや,デイサービスなどを利用することを拒否していた。

しかし,最近は疲れを感じるようになり,地域包括支援センターに相談に来た。J社会福祉士は,Kさんへの初回面接を行った。

 

Kさんに構造化面接を行い,虐待の有無を確認する。

 

Kさんの頑張りを労い,介護を継続するよう勧奨する。

 

Kさんに適切な認知症ケアの方法についての知識を伝える。

 

Kさんに家族会に参加することを勧める。

 

Kさんの気持ちを受け止めながら話を聴き,総合的な状況把握を行う。


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問題104

事例を読んで,この時点でのL社会福祉士によるM君への対応として,適切なものを2つ選びなさい。

〔事 例〕
M君(15 歳)は,難民として来日したAさんの息子であり,Aさんに呼び寄せられて,10 年前に来日した。

M君はここ数年,放課後などに多文化共生活動を行っているNPO法人のWセンターに通っている。

ここで日本語を学んだため,日常生活で日本語に不自由することはほとんどなくなった。

M君からWセンターのL社会福祉士に「進路のことで悩んでいる,相談に乗って欲しい」との要望が出されたので,M君と面接をした。

 

「将来の夢は何か」と言う。

 

「就職してはどうか」と言う。

 

「進学したらどうか」と言う。

 

「日本に来て,何に関心をもったか」と言う。

 

「どういう進路を選択するにせよ,今の日本語能力では不十分だ」と言う。


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問題105

事例を読んで,B社会福祉士がモニタリングの後に行うべきこととして,適切なものを2つ選びなさい。

〔事 例〕
C君( 7 歳)は,軽度の発達障害がある。
友達とうまくコミュニケーションをとることができず,他の児童との良好な関係を構築することが難しい状態である。

両親は,このまま小学校に通学させることに対して不安を持つようになり,Y児童発達支援センターの放課後等デイサービス事業を利用することとした。

児童発達支援管理責任者のB社会福祉士が,C君とともに作成した支援計画で「友達に対して挨拶ができる」を短期目標とした。

今月,この計画作成時に定めた期間を迎えたので,定期モニタリングを実施したところ,挨拶ができていないことが分かった。その理由をC君に尋ねたところ,「あいさつはいや」と答えた。

 

C君とC君の友達との間に問題が生じたと考え,C君の友達に指導を行う。

 

「あいさつはいや」と答えたC君の真意を尋ねるとともに,必要に応じて支援計画の再検討を行う。

 

想定した短期目標を達成していると考え,当面の間,現状の支援を継続する。

 

改訂長谷川式簡易知能評価スケールにより,発達障害の程度を確認する。

 

挨拶はできていないが,それを失敗とするのではなく,引き続きC君を見守るよう,両親に働きかける。


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問題106

ソーシャルワークの評価方法の一つである単一事例実験計画法に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

 

PIE(Person-in-Environment)を用いてクライエントの変化を測定する。

 

個人,家族,小集団に対する介入の評価に用いる。

 

介入後の段階から繰り返して観察・測定を行う。

 

ベースライン期に行った介入を評価する。

 

調査対象者を実験群と統制群に分けて観察・測定を行う。


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問題107

事例を読んで,D社会福祉士の対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

〔事 例〕
Eさん(75 歳,女性)は,息子の転勤に伴い 1 年前に当地に転居してきた。

近隣に知人がおらず,日中は独居の状態であり,強い孤独感をもっているようだと,民生委員から相談を受けた地域包括支援センターのD社会福祉士が時々訪問していた。

また,このD社会福祉士の紹介を受けて,Eさんは近くの高齢者サロンに定期的に通うようになり,そこで友人もできた。

Eさん自身もD社会福祉士に「近頃は,一人で居ても淋しくなくなった」と話した。

 

「これからも心配なので,もっとお訪ねする回数を増やしましょう」と伝える。

 

「今後,新たな問題が起きるかもしれませんね。これからも今までどおりお会いしましょう」と伝える。

 

「ご自分の力で友達を得ることができたので,今後はご自分で困りごとを解消してください」と伝える。

 

「今後は状況を見て,お訪ねする回数を少なくしようと思いますが,どのようにお考えになりますか」と伝える。

 

「Eさんのために,今日で支援を終了したいと思います」と伝える。


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問題108

相談援助の過程におけるフォローアップに関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

 

相談援助が終結したクライエントの状況を確認し,必要に応じて援助を展開する。

 

クライエントの問題を,ソーシャルワーカーが対応するか否か判断する。

 

相談援助の経過を観察する。

 

クライエントが抱える問題の全体像を理解・評価する。

 

相談援助の計画を立案する。


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問題109

事例を読んで,この場面でのF医療ソーシャルワーカーの面接の在り方として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

〔事 例〕
Gさん(45 歳,男性)は,一人暮らしをしていた。糖尿病があり,通院しているが,主治医や看護師の指示にもかかわらず,服薬や栄養,運動などの生活に問題があった。

病状が進行し,腎障害と糖尿病性網膜症があり,人工透析が必要となった。失明の可能性もあることから,入院・治療を行うこととなり, 1 週間前に入院した。

入院当初から,同室の他の入院患者との折り合いが悪く,また,先日,見舞いに来た職場の上司に対して,大声で苛立った話し方をするなどの状況が見られたため,F医療ソーシャルワーカーが面接を行うこととなった。

 

これまでの生活の自己管理の失敗を反省させる。

 

失明状態に備えて,身体障害者手帳を申請するように説得する。

 

問題の原因が服薬管理にあると考え,指導的な働きかけを行う。

 

Gさんの病気と現在の状況に共感し,今の課題について話し合う。

 

Gさんの退院後の生活に向けた話合いをする。


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問題110

相談援助の方法の一つであるケアマネジメントにおけるケアプラン作成の基本原則に関する次の記述のうち,適切なものを 1 つ選びなさい。

 

フォーマルサービスを主に活用して作成する。

 

費用負担の調整は,作成後に行う。

 

アセスメントに基づいて設定した目標に即して作成する。

 

クライエントや家族の要望どおりに作成する。

 

専門職が連携して最終段階まで練り上げてから,クライエントと家族の同意を得る。


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問題111

事例を読んで,この場合に適したケースマネジメントのモデルとして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

〔事 例〕
高校生のときに統合失調症を発症したHさんは,10 年以上の入院生活が続いており,退院して地域で生活することを望んでいる。

両親はすでに他界し,兄弟は遠隔地在住で,Hさんの退院後の生活を支援してくれる人はいない。

Hさんの症状は不安定で,日常的に服薬管理などの医療サービスや生活全般の見守り・助言,リハビリテーション,就労支援など,様々な支援が必要である。

 

ストレングスモデル

 

リハビリテーションモデル

 

臨床型モデル

 

仲介型モデル

 

ACT(包括型地域生活支援プログラム)モデル


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問題112

相談援助における社会資源に関する次の記述のうち,適切なものを 1 つ選びなさい。

 

社会資源の使用目的は,クライエントのニーズを充足させることである。

 

社会資源とは,施設・設備,資金・物品などの有形のものをいう。

 

社会資源の供給主体には,インフォーマルなセクターは含まれない。

 

社会資源には,ソーシャルワーカーの専門的能力は含まれない。

 

社会資源の開発は,生活上のニーズを満たせない個別的なクライエントに対して行われるものであり,一定のクライエント層に対しては行われない。


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問題113

ソーシャルアクションに関する次の記述のうち,適切なものを 1 つ選びなさい。

 

目的には,社会参加の促進は含まれない。

 

対象には,個人は含まれない。

 

内容には,ソーシャルアドミニストレーションが含まれる。

 

展開過程には,学習会や調査などによる問題と要求の明確化が含まれる。

 

形態には,自らの課題を克服し,要求を実現する組織化は含まれない。


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問題114

ソーシャルサポートネットワークに関する事例を読んで,乳児院のJ家庭支援専門相談員(社会福祉士)の支援について,適切なものを2つ選びなさい。

〔事 例〕
Kさん(32 歳)はLちゃん( 2 歳)を出産後,親子二人暮らしであった。親類との交流は現在,全くない。

Kさんは病気治療の必要があり,半年前から入退院を繰り返していた。

このためにLちゃんは乳児院に入所している。

Kさんが完治し,来月退院予定となったので,家庭に引き取る支援体制を検討するために,J家庭支援専門相談員は,Kさんと面接を行った。その中で,Kさんがひとり親での子育てに不安を抱えていることが伝えられた。

 

インフォーマルな支援を優先して活用するように,Kさんに勧める。

 

ひとり親支援や地域の子育て支援を行うNPO法人の情報を提供する。

 

地域の主任児童委員とKさん母子の関係形成を図る。

 

Kさんのかかりつけの病院は,支援体制から除外する。

 

Lちゃんが入所している乳児院は,今後,関わらないことをKさんに伝える。


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問題115

事例を読んで,グループワークにおけるMソーシャルワーカー(社会福祉士・精神保健福祉士)の対応について,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

〔事 例〕
総合病院の精神科病棟でMソーシャルワーカーは,退院支援の一環としてグループワークを活用した社会生活技能訓練(SST)を行っている。

退院後に症状が再発したときに備えて,どんなときに体調不良になるのかをグループで話し合っていたとき,メンバーのAさんが,唐突に「どうせ,そんなこと考えてもしょうがない。悪くなるときは悪くなるんだから」とぶっきらぼうに言った。

それを聞いたメンバーのBさんは,「お前みたいなやる気がない奴は居ても仕方ない。出て行けよ」と冷たく言った。Aさんは怒りの表情でBさんをにらみつけた。

 

「Bさん,そんなふうに言わないで,みんな仲良くしましょう」

 

「Aさん,同じことを言ってた人が前にいたけど,グループで変わりましたよ」

 

「二人とも,気が済むまで話してください」

 

「お二人それぞれ思いがあるんですよね」

 

「Aさん,無理にグループに参加しなくてもいいですよ」


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問題116

スーパービジョンに関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

 

ソーシャルワークの実践に必要な知識,技術,価値を伝授することは教育的機能である。

 

スーパーバイザーとスーパーバイジーの責任の範囲などを決める契約は,スーパービジョンの展開における終結の時点で行う。

 

共感的な理解や受容を通して,ソーシャルワーカーを精神的に支える機能は管理的機能である。

 

スーパーバイザーは,スーパーバイジーから専門職としてさらに成長していくようにスーパービジョンを受ける。

 

個々のソーシャルワーカーの力量や状況に見合った業務の割当てを行い,適正な業務となるよう調整することは支持的機能である。


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問題117

記録の形式と文体に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

 

エバリュエーションシートには,ソーシャルワーカーとクライエントとの相互作用が時系列に記録される。

 

フェイスシートには,アセスメント結果,目標,計画が一覧で示される。

 

問題志向型記録では,問題ごとにS(主観的情報),O(客観的情報),A(アセスメント),P(計画)の項目に沿って記述する。

 

逐語体は,会話の一語一句を聞き取って,その要点をまとめて箇条書きにしたものである。

 

説明体は,事実についてのクライエントによる説明や解釈を記述するものである。


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問題118

事例を読んで,記録に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。

〔事 例〕
地域包括支援センターのC社会福祉士は,D民生委員から連絡を受けて,一人暮らしのEさん宅を訪れた。

Eさんは,隣人がお金や大切なものを盗んでいってしまうので困ると訴えた。

家の中は,片付けができておらず,食事も十分にできていない様子がうかがわれた。なお,D民生委員によると,Eさんは認知症と診断されており,以前は通所介護(デイサービス)を利用していたが,他の利用者との関係が悪く利用を中断した。

1 年前に妻を亡くしてからは,近隣とのトラブルが増し,周囲の人が困っているのだという。

 

Eさんの話の内容をクロージングシートに記入した。

 

一人暮らしなので,ジェノグラムにはEさんだけを書いた。

 

近隣住民との関係をエコマップに書いた。

 

Eさんの状態について,C社会福祉士の考えをプランニングシートに書いた。

 

Eさんの多面的なニーズを総合的に理解し,アセスメントシートに記入した。


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試験結果・正答と学校別合格率

社団法人日本社会福祉士養成校協会(社養協)/JASCSW

※PDFファイル
http://www.jascsw.jp/TEST/26th_happyou/26th_goukakuhappyou.pdf