問題 8

マズロー (Maslow、A.)の人間の動機又は欲求理論に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

 

生理的欲求と承認欲求がかなり満足されたものになったら、さらに上位にある愛情を求めたくなると同時に、所属への渇望が生じるようになる。

 

幼児の場合、恐怖又は危険に対する反応が直接的かつ明瞭に出現するのは、幼児はこの反応を抑制しないからだと考えられている。

 

自己実現の欲求には、資格保持や社会に示す自信といった自噂心にかかわるものと、他者から受ける尊敬とか尊重と定義できる評判や名声、他者からの理解などがある。

 

承認又は自尊心の欲求が満たされれば人は安堵感を覚え、その後に不安や不満、又は新たな欲求が生じることはない。

 

音楽家は音楽を作り、画家は絵を描くように、人聞は自分のなり得るものになりたいという欲求をもつ。 これを承認の欲求と呼んでいる。


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問題 9

レスポンデント(古典的)条件づけとオペラント(道具的)条件づけに関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

 

レモンを心の中でイメージしていると、次第に唾液(だえき)が出てきた。これはオペラント条件づけである。

 

池のコイにエサを毎日与えていたら、池に近づいていくとコイが素早く寄ってくるようになった。これはレスポンデント条件づけである。

 

イヌが前足を出そうとしたときに、その行動をほめていたら、「お手」をするようになった。これはオペラント条件づけである。

 

プラナリアという原始的生物に、光を当てた後に電気ショックを与えていた。すると光を当てるだけで収縮するようになった。これはオペラント条件づけである。

 

ボタンをつつくとエサの出る装置にハトを入れたら、ボタンを盛んにつつくようになった。これはレスポンデント条件づけである。


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問題 10

集団の機能に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

 

社会的促進は、未学習で複雑な課題については、動因水準が高まるほど、顕著に生じる。

 

PM理論によれば、どのような集団でも、PとMの両機能が低いpm型リーダーが、片方の機能だけ高いPm型やpM型よりも優れている。

 

内集団ひいきは、初対面の人々を、何かの好みのようなささいな基準でその場で2グループに分けた即席の集団関では生じることがない。

 

集団のサイズはある大きさまでは同調を促進させるが、あるサイズ(課題や被験者によって異なる)以上では差が生じないか、あるいは減少をもたらす。

 

集団思考(groupthink)は、集団の凝集性が高ければ高いほど生じにくい。


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問題 11

発達に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

 

身体的発達は、首→胸→腰→脚→足首→足指という頭部から尾部への方向性と、肩→腕→手首→指先という中軸部から末梢(まっしょう)部への方向性をとる。

 

個体発生は、それぞれの生物種が成立し絶滅するまでの形態的変化、系統発生は、受精卵が成体に達し、更に死に至るまでの形態的変化をいう。

 

言語発達は、喃語(なんご)、模倣語の言語形成準備期から、言語体系の基礎形成期、言語による抽象的思考が可能となる時期を経て、言語をイメージする力の獲得へと展開する。

 

発達心理学では、時間的経過による発達的変化についての一般的な特徴や法則性を明らかにすることから、出生後から心身の成熟する成人期までを対象範囲としている。

 

新生児は、親和欲求に基づく漠然とした生理的興奮を示すが、やがてこの興奮状態から、情緒の原初形態である快・不快の感情が芽生えてくる。


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問題 12

カウンセリングに関する次の記述のうち.最も適切なものを1つ選びなさい。

 

心理教育的カウンセリングでは、母親に方向性を見定めてもらうために、子どもの見方や対処法に関して専門家としての考え方や意見を伝えることを控える。

 

パーソンセンタード・カウンセリングでは、クライエントの訴えに対してカウンセラーは思いやりを向けると同時に積極的にカウンセラーとしての意見を述べる。

 

認知行動カウンセリングでは、クライエントのゆがんだ自動思考やその原因となっているスキーマを変容させ不適切な行動の改善を図るが、不快な感情は取り扱わない。

 

家族カウンセリングでは、個人が示している症状は家族を含む社会全体がうまく機能していないことを示すサインだととらえ、社会に目を向け社会を変える努力をする。

 

ピアカウンセリングでは、同じ悩みを抱える仲間の中で支援のためのスキルを学んだ人が、当事者に対して問題を自分自身で解決できるよう手助けをする。


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問題 13

クライエントの行動特徴と防衛機制に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

 

大学生B男さんは、女性Cさんに心を惹かれ強い衝動を抱いたが、Cさんに対しては恋愛や女性の職業の自由について高尚な考えを述べた。これは転換と考えられる。

 

保育園児のD子ちゃんは、不安感に脅かされているが、しばしば自分は強くて万能な人間だというファンタジーを作り出す。これは同一化と考えられる。

 

不登校中の中学生E男さんは、学校に行けない理由として「眠れなかったから」とか、「朝、熱が出たから」と言ったりする。これは投影と考えられる。

 

5歳児のF男ちゃんは、弟が生まれ母親が弟に付きっきりになったとき、とっくにやめていた指しゃぶりをまた始めた。これは昇華と考えられる。

 

父親に対する憎しみの感情を抑えた高校生のG男さんは、ときに父親に対して極端な気遣いや過剰な配慮を示すことがある。これは反動形成と考えられる。


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問題 14

心理療法に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

 

動作療法(臨床動作法)を高齢者に適用するとき、筋力をつけることが重要な課題となるので、リラクセーションを促進する必要はない。

 

内観療法は、身近な人を対象として「してもらったこと」「して返したこと」「迷惑をかけたこと」について内省し、不安や苦悩を「あるがまま」に受入れていく。

 

行動療法では、恐怖症のような不適応行動を誤って学習された行動と考え、それを修正するための再学習を行うことが重要である。

 

精神分析療法では、クライエントの自己調察を深めるため、過去の外傷体験に関する暴露療法がよく用いられる。

 

心理劇では、治療者の受容的・共感的態度に支えられ、防衛機制の理解のために夢の分析を行う。


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試験結果・正答と学校別合格率

社団法人日本社会福祉士養成校協会(社養協)/JASCSW

※PDFファイル
http://www.jascsw.jp/TEST/26th_happyou/26th_goukakuhappyou.pdf