問題 84

社会調査の対象に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

社会調査は,市場の構成要素である企業は調査対象とせず,社会の基本的な構成要素としての個人を対象とする。

日本の国勢調査は,日本の国民についての調査であり,日本常住の外国人は対象に含まない。

総務省が行う労働力調査は,調査時点で就労しているか又は求職中の人を対象とし,就労も求職もしていない人は対象としない。

調査対象者が一定期間記帳した家計簿は,社会調査の集計・分析の対象となる。

社会調査は,平均的な人々の姿を知るために行うものであるから,内閣総理大臣のような特別な地位にある個人は社会調査の対象とはいえない。


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問題 85

次の記述のうち,社会調査の実施における倫理的配慮の観点から,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

社会調査の対象者の抽出台帳に,選挙人名簿を利用する際の調査目的には,制約がない。

調査への協力が自由意志によるものであることはよく知られていることなので,調査の対象者に説明しなくてもよい。

質問紙調査で収集したデータは,信用できる学術機関が管理しているデータアーカイブスであれば,匿名化しないでそのまま提供した方がよい。

小学生を対象に調査を実施する際には,調査の目的などを本人が理解できるように丁寧に説明し同意書に署名をしてもらった上であれば,調査を実施してもよい。

調査票の回答内容及び対象者に関する情報は,共同研究者間であっても,個別に特定できないように加工し,利用することが望ましい。


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問題 86

横断調査と縦断調査に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

二変数の関連について,横断調査であれば因果関係を推論することができるが,パネル調査ではできない。

パネル調査における「パネルの摩耗」とは,第 2 回・第 3 回と回を重ねるごとに回答者数が減っていくことをいう。

S市の中だけで一度だけ行う市民意識調査は,全国規模ではないので横断調査とはいえない。

同じ内容の世論調査を, 1 月に北海道, 2 月に東北地方, 3 月に関東地方でと日本を縦断し最後に九州・沖縄地方で行えば,縦断調査といえる。

今年,T市で標本抽出を行って市民意識調査を行い,来年再び同じT市で標本抽出を行って同じ内容の市民意識調査を行うならば,パネル調査といえる。


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問題 87

クロス表とその分析に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

クロス集計表のクロスとは,各セルに表頭項目又は表側項目の頻度などが入るという意味である。

周辺度数とは,総計のことである。

オッズ比とは,ある事象が起こる確率比を起こらない確率比で割ったものである。

オッズ比の最大値は, 1 である。

オッズ比の最小値は,- 1 である。


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問題 88

事例を読んで,調査結果の読み方に関する次の記述のうち,正しいものを2つ選びなさい。

〔事 例〕
ある地区で開催された「ふれあいサロン」の参加者の性別と年齢を調査した。その結果,参加者は,男性が 64 歳と 68 歳の 2 名,女性が 64 歳,66 歳,72 歳,75 歳,77 歳,80 歳,82 歳の 7 名であった。

女性参加者の年齢の中央値は,75 である。

参加者全体の年齢の範囲は,82 である。

参加者全体の年齢の最頻値は, 2 である。

男性参加者の年齢の平均値は,66 である。

女性参加者の年齢の分散と男性参加者の年齢の分散は等しい。


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問題 89

調査の手法に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。

ライフストーリー・インタビューの実施においては,構造化面接によって聞き取りを進めるのがよい。

質的データを収集するインタビューや観察などと,量的データを収集する質問紙調査などを組み合わせて行う調査の手法のことを,ミックス法という。

アクションリサーチでは,問題解決を目指すという価値指向的立場よりも,真理を追い求める理論的研究の立場が重視される。

エスノグラフィーでは,調査者の客観的立場を維持するために,参与観察によってデータを収集してはいけない。

フォーカスグループの活用においては,グループとして一致した意見をとりまとめることよりも,異なる意見が幅広く収集されることが期待される。


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問題 90

質的調査における記録とデータに関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

フィールドワークにおいてメモを取る際には,現場の人々の不信感,警戒感を引き起こさないような工夫が必要である。

メモを基に,フィールドノートに観察・考察したことを記載していく際には,出来事の時間的順序にこだわらず,思い浮かぶままに記載する。

インタビューにおいて対象者から録音を許可された場合には,録音された音声が正確な記録となるので,メモを取る必要はない。

質的調査の対象となる文書資料は,官公庁などの公的機関による記録のみであり,情報が正確である保証のない手紙や日記などの私的文書は含まれない。

アクションリサーチの過程では,主にフィールドノートの記録を用い,実験室における実験データや質問紙調査のデータは用いない。


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試験結果・正答と学校別合格率

社団法人日本社会福祉士養成校協会(社養協)/JASCSW ※PDFファイル

試験結果・正答

http://www.jascsw.jp/TEST/26th_happyou/26th_goukakuhappyou.pdf

学校別合格率

http://www.jascsw.jp/TEST/26th_happyou/26th_goukakuhappyou.pdf