問題 8

感覚・知覚に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

目や耳などの感覚器には,光や音以外にも「眼球をおすと光が見える」などの感覚を生じさせる刺激があり,こうした刺激を適刺激という。

網膜像から対象物の形を知覚するには,認識対象の形を背景から浮き立たせる「図と地の分離」が必要である。

錯視は感覚器の生理学的な構造の影響で生じており,脳の中枢での推論過程などの影響や,刺激の物理的要素による影響はない。

網膜に映る大きさが同じであれば同じ大きさに見えることを,大きさの恒常性という。

パターン認知における特徴分析とは,認知対象を部分に分けることなく全体としての特徴をとらえて認識する過程のことである。


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問題 9

パーソナリティに関する次の記述のうち,特性論の説明として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

エス・自我・超自我の区別と相互作用説は,特性論の一つの証拠となっている。

体格や価値に基づく生活様式などの違いでカテゴリー化し,特性をとらえる。

外向性・神経症傾向・誠実性・調和性・経験への開放性から成るビッグファイブ( 5 因子説)は,特性論の一例である。

典型例が明示され,パーソナリティを直感的・全体的に把握するのに役立つ。

パーソナリティ全体をいくつかの層の積み重なった構造としてとらえる。


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問題 10

防衛機制に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

あるつらい体験をした。その後,その体験に関する記憶があいまいになった。これを退行という。

飛行機事故をいつも心配していた。しかし,事故の確率は極めて低いと考え,不安な気持ちを静めた。これを取り入れという。

自分の欲しかったものが手に入らず悔しかった。それで,あんなものは大した価値がないと思い気持ちを落ち着けた。これを抑圧という。

競争心が高まりライバルを攻撃したくなった。しかし,それは不適切だと感じ,ボクシングの練習で気持ちを解消した。これを昇華という。

ある友人に批判的な気持ちになった。しかし,そんな気持ちは不適切だと思い,逆に優しい言葉をかけた。これを合理化という。


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問題 11

ストレスとストレス対処法(コーピング)に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

ある友人との人間関係が悪化して悩んでいたが,機会をとらえ,仲直りし,悩みが解消した。これは問題焦点型コーピングである。

音楽の発表会であがりそうになったが,課題曲を思い浮かべ演奏のリハーサルをしていたら気分が楽になった。これは情動焦点型コーピングである。

試験前に緊張したが,深呼吸をして,試験が終わった後の楽しい旅行のことを思い浮かべたら落ち着いてきた。これは問題焦点型コーピングである。

仕事量が多く心身の調子が悪くなったので,上司に相談し仕事量を軽減したら回復した。これは情動焦点型コーピングである。

仕事で小さいミスをして気分が落ち込んでいたので,ある友人とカラオケに行ったら元気が出てきた。これは問題焦点型コーピングである。


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問題 12

人格検査に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

P-Fスタディは,愛着に対する特徴的な反応様式や攻撃に対する傾向を知るのに役立つ。

TAT(主題統覚検査,絵画統覚検査)は,提示された絵を見て作った物語の内容から,隠された欲求やコンプレックスの存在を明らかにする。

ロールシャッハテストは,被検査者の視覚・運動ゲシュタルト機能を通して人格特徴の把握及び理解を目的とする。

東大式エゴグラム(TEG)は,抑圧・不安・達成の三つの自我状態で構成され,各自我状態のバランスから性格分析を行う。

内田クレペリン精神検査は,積木構成課題結果の心的活動の調和・均衡の様態から,種々の場面で適切な行動を示すことができるかどうかについて見立てる。


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問題 13

来談者中心療法におけるクライエントの「感情の明確化」を用いたカウンセラーの応答として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

(以下 Cl はクライエント,Co はカウンセラーとする。)

Cl : 「会社を解雇されたのですが,次に何の仕事を探せばよいのかが分からない…」
Co:「この町にはハローワークがあります。一度行ってみてはいかがでしょうか…」

Cl : 「 当たり前の仕事を当たり前にして,普通に生きればよいということが分かってきたんです…」
Co:「うーん,なるほど…」

Cl : 「 私の思春期は今お話したとおり最悪でした。先生の思春期はいかがでしたか?」
Co:「 私にも思春期はありましたが,ここではあなたの思春期についてお話したいと思います」

Cl : 「母親のことを思い出すと,涙が止まりません…」
Co:「 よろしければそれについて,もう少し具体的にお話いただけませんでしょうか?」

Cl : 「私はもう何も信じられません…会社を辞めたいとも思うのですが…」
Co:「まだ心の整理がつかず,つらい思いをしておられるんですねぇ…」


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問題 14

心理療法に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

自律訓練法では,身体感覚への特有の能動的注意集中を通して,心身の変化や外界の諸現象に対する受動的態度を作っていく。

森田療法では,不安があることを自然な事実としてあるがままに受け止め,心身の不調や症状が回復したのちに目の前にある作業に取り組む。

認知的再体制化を中心とした認知行動療法では,クライエントの自己への評価の低さや自己非難に伴う否定的な感情に注目し,その認知的枠組みや信念を修正する。

箱庭療法は,言葉では言い尽くせないような象徴的表現が可能であり,強い認知体験を伴って適度の意識化を促し,治療を進展させることができる。

来談者中心療法では,クライエントの建設的なパーソナリティ変化が起こる,セラピスト側の条件として分析的眼差しが挙げられる。


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試験結果・正答と学校別合格率

社団法人日本社会福祉士養成校協会(社養協)/JASCSW ※PDFファイル

試験結果・正答

http://www.jascsw.jp/TEST/26th_happyou/26th_goukakuhappyou.pdf

学校別合格率

http://www.jascsw.jp/TEST/26th_happyou/26th_goukakuhappyou.pdf